2009年3月30日
伝統漁法
この漁を大まかに説明すると、グルクンなどの群れをつくる小型の魚を、海中で幾人かの長い竿を振る追い手が、船によって広げられた網に追い込むというものである。もとは、1890年代のウチナー-イチマンが発祥で、大正時代(1910年代から)にはミャークやヤイマにも伝わった、確かに100年以上の歴史ある漁法だ。だが、現在は新聞やテレビなどに取り上げらるのは、もっぱらミャークやヤイマのアギヤーで、イチマンのアギヤーは聞かない。
昔も今も、アギヤーは迫力があり、大変であるのは変わりないが、おそらくその形態は大きく異なっている。少なくとも、、櫂や帆に頼った動力はエンジンになり、追い込む網や追い手の持つ竿の材質は天然素材から化学工業製品に、そして追い手はフィンを履き、ウェットスーツを着て圧縮空気のタンクを背負っている。この圧縮空気が曲者だ。
アギヤーに従事している人から直接聞いた話しからも、web上でこの漁を紹介している記事からも、この漁の大変かつ危険である理由の一つが潜水病であることがみえてくる。圧縮空気を使用した潜水作業をする際に必要な潜水士資格の教科書やレジャーダイビングのライセンスの教科書で、必ず取り上げられる潜水の最大のリスクがこの潜水病だ。圧縮空気を高圧環境下(海中)で体内に取り込み、それが常圧環境に戻るまでに排出されなければ、体内で気泡となり、血管などの器官に障害を生じさせるのである。
アギヤーでは、追い手が魚の群れを網に向かって追う。これは、いうなれば群れの動きに合わせて、海中を縦横無尽に泳ぎ回ることである。追い手の泳ぐ深度の変化は大きくて速い。圧縮空気を使用した潜水では、これは厳に避けるべきことである。この行動により、追い手は容易に潜水病に罹患する。直接話しを聞いた例だけでも、3人は重篤な潜水病となり入院、そのうち2人は漁に戻ってはいるが手足に麻痺の障害を負い、1人はもはや漁には戻れない半身不随の体になっている。
このような現在のアギヤーは、もはや伝統では無い。伝統とは時に磨かれた事物であり、現在のアギヤーは決して時を超えられる漁法ではない。アギヤーが培った、暦をはじめ海や魚などの膨大な、愛おしく神秘的な知恵は確かに伝統、もはや伝統以上であるのは疑いようがない。しかし、どのような漁師が、そしてその妻が、この危険な漁法を子に孫に伝えたいと考えるだろうか?危険性を注視すれば、もはやダイナマイト漁に近いとさえ言える。県魚であるグルクンをこのような犠牲を払ってまで食べ続けることは、もうこれ以上許されない。
現在の地元の漁業は全国の例に漏れず、この辺りでも漁獲高や採算、従事者数をはじめ問題が山積みであることは確かだ。この状況下で、漁業者はなんとか生活を維持し、われわれに地元の漁獲を提供し続けてくれている。そんな漁業者に対して、伝統漁法アギヤーなどと呑気に鑑賞していては、最早いけないのだと思う。心身を、ついには命を削ることは、正しい漁業ではないと思う。このような漁業をせざるを得ない状況を放置し、すべての犠牲を漁業者に追わせておくべきではない。
解決の糸口は易々と、しかも一人で考え付くとは思わない。ただ、このような大変にネガティブな話だけでなく、見聞きした貴重な漁業の話をこれからもしていこうと思う。
2009年3月29日
刺し網
このあたりの海は、白化とオニヒトデの影響でサンゴがすっかりいなくなってからもう数年経っていますが、ようやく小さなサンゴが増えてきている、回復が始まったばかりの様子です。このような海でも、まだ漁はなんとかできるんだね。しかし、この刺し網は枝状・葉状のサンゴに一面覆われたサンゴ礁では、網やらが引っ掛かって、網が破れるか、サンゴが壊れるかして、少々やっかいそう。
見たのは大潮の引き潮時、張り始めて間もないようでしたが、まだ生きているイラブチャーが数尾掛かっていました。何時間後くらいに引き上げるのかな?
2009年3月28日
スケール
セキセイはほぼナカグスクと同じくらいの広さ、これはまあ感覚的に同じ。ケラマがナカグスクに収まる広さっていうのがちょっと驚き、で、ヤビジがケラマでいうと一つの島くらいというのも、もっと驚き。ケラマもヤビジももっと大きいと思っていた。同じ面積でも、島と海では、受ける感覚が違うというのもあるかもしれません。
ナカグスクはセキセイと比べると、深さしかり、いろんな環境がありそうで、調査(何を?)するには広さが適度で、とても魅力的。
ヤビジは狭い。ここを頼って生きていける人の数というのはそう多くないのかもしれない。豊穣の海は、例えばイケマの人にとってだけ、とかなのかも。ミヤコ全体がここを利用なんてしたら、すぐに消耗してしまいそうだ。
2009年3月24日
ゆきや
集団ゴール?にしたって、この並びをみると、
XXIV VUELTA CICLISTA 2009 CASTILLA Y LEON Etapa: 1ª
27º 1 CONTADOR, Alberto ESP ASTANA mt.
28º 22 IRIZAR, Markel ESP EUSKALTEL-EUSKADI mt.
29º 58 CLEMENT, Stef NED RABOBANK mt.
30º 128 SESMA, Daniel ESP ORBEA mt.
31º 161 NOZAL, Carlos ESP LIBERTY SEGUROS mt.
32º 51 MENCHOV, Denis RUS RABOBANK mt.
33º 61 ARASHIRO, Yukiya JPN BOUYGUES TELECOM mt.
34º 76 IZAGUIRRE, Gorka ESP CONTENTPOLIS-AMPO mt.
35º 144 RODRIGUEZ, Fred USA ROCK RACING mt.
36º 116 GUAMA, Byron ECU BURGOS MONUMENTAL-CY mt.
37º 93 KONDRUT, Vitaly UKR ISD mt.
38º 135 OLIVEIRA, Helder POR BARBOT-SIPER mt.
39º 103 KONOVALOVAS, Ignatas LTU CERVELO-TEST TEAM mt.
40º 163 NOZAL, Isidro ESP LIBERTY SEGUROS mt.
41º 13 PASAMONTES, Luis ESP CAISSE D'EPARGNE mt.
42º 21 HERNANDEZ, Aitor ESP EUSKALTEL-EUSKADI mt.
43º 36 MEJIAS, Javier ESP FUJI-SERVETTO mt.
44º 67 LE FLOCH, Guillaume FRA BOUYGUES TELECOM mt.
45º 133 PIRES, Bruno POR BARBOT-SIPER mt.
46º 6 NOVAL, Benjamin ESP ASTANA mt.
47º 142 GUTIERREZ, Jose E. ESP ROCK RACING mt.
48º 54 GARATE, Juan M. ESP RABOBANK mt.
49º 131 BERNABEU, David ESP BARBOT-SIPER mt.
50º 57 MOLLEMA, Bauke NED RABOBANK mt.
51º 75 HERRADA, Jose ESP CONTENTPOLIS-AMPO mt.
52º 85 PALEO, Alejandro ESP XACOBEO-GALICIA mt.
53º 81 MOSQUERA, Ezequiel ESP XACOBEO-GALICIA mt.
54º 102 DEIGNAN, Philip IRE CERVELO-TEST TEAM mt.
55º 35 INTXASTI, Beñat ESP FUJI-SERVETTO mt.
56º 158 TONDO, Xavier ESP ANDALUCIA-CAJASUR mt.
57º 42 DANIELSON, Tom USA GARMIN-SLIPSTREAM mt.
58º 104 GUSTOV, Volodimir UKR CERVELO-TEST TEAM mt.
すごい!!33位!
2009年3月19日
高台からの風景
画像アプリで消してみちゃいました。
住んでいる人には悪いけれど、せめてこんな街の景色がいいよ。